慶塚作 青貝螺鈿飾り盆を買取しました

テレビCMをご覧になり査定をご依頼くださった方から、輪島・慶塚作の青貝螺鈿飾り盆をお譲りいただきました。

昭和期の作品で、玉虫色に輝く螺鈿細工と絢爛な蒔絵が施された大胆かつ繊細なデザインが、輪島塗の高い技術に支えられて異彩を放っています。

伝統工芸という枠には収まりきらない独特の魅力が感じられます。

日本が世界に誇る「輪島塗」の老舗、慶塚漆器工房は大正８年に初代が蒔絵師から塗師に転向したのがはじまりです。

漆器の最高峰とされる輪島塗の伝統技法を守りながら自らの理想とする漆芸を追求し続けた初代の情熱、高められた技術と品質は、現在の塗師たちに引き継がれています。

輪島の風土で磨き上げる70以上の工程、そこに込められた想いとこだわり。

多種多様な貝を用いた多彩な反射光の美が備わる螺鈿細工、上塗りに深みと温かみをもたらす国産の漆。

それら全ての要素の見事な調和によって確かな価値を生み出し、伝統文化として連綿と受け継がれ、世代や国を超えて人々を魅了し続けています。