初音美術
HATSUNE ANTIQUE
烏丸光広の掛軸を買取しました
旧知からのご紹介の某寺院にて、大切に保管しておられた烏丸光広の貴重な掛軸「古今集」をお譲りいただきました。
「光広流」と呼ばれる独特の奔放な筆致と、優雅で伸びやかな竹屋町金襴が見事に調和した仕立てになっています。
江戸時代初期の公卿・歌人であった烏丸光広は書画や茶道にも通じ、古筆の鑑定にも長けているなど多芸多才で知られています。
「古今和歌集」の難解な部分の解釈を門弟に伝授するという「古今伝授」を細川幽斎より受け、二条派歌学を究めました。
平安時代に完成した和様「上代様」を基本としながら、定家流・光悦流の影響を経たのちに、全体の流れに美の重きを置く、ユニークで自由闊達な独自の書風を確立しました。